【完】強引に、キス


美亜の引っ越した家は、以前の素敵な一軒家とは全く違う、一言で言うと、ボロアパート。


「うん…正直ね。引っ越したなら言ってくれたら手伝ったのに」


美亜は申し訳無さそうに謝る


「…何かあったの?話せる?」


そう言うと、美亜はボロボロ泣きながら話し出した


「パパが…ね、いきなり……リストラしちゃって………、家は会社から借りてたのだから…引っ越し、…必要で……」


美亜は家族を凄く大切にする。お父さんもお母さんも大好きで、


お父さんは会社の部長を務めている。のに、何も理由なしにいきなりのリストラなんて…


その時、私の頭にある人との会話が蘇った

< 171 / 247 >

この作品をシェア

pagetop