【完】強引に、キス



「櫂堂君の為でもあるんだよ。君が手を引くということは」


「それとこれと何の関係が」


「私には権力がある。金がある。君の住む施設など…どうにでも出来るんだよ?君の関わる人間を苦しめる事なんて、簡単なんだ」




私は自分のしていることを今、はっきり自覚した


こないだの写真が、その予兆だったんだ!



「………おと、あ?どした、の?」


「えっ、あ……ううん!何もないよ!私、用事思い出しちゃった…」


「え?」


「美亜。私が必ずなんとかするから!大丈夫。心、強く持って。おじゃましました!」


私は鞄を持って急いで家を出、あの人のいる所へ走った


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