【完】強引に、キス
「私、皆を守ろうとして、悠雅にあんな事…」
「もういいよ。俺もなんとなくだけど予想してたから」
「ごめんね」
ベッドに腕枕されながら横になり話す
「俺な、この一週間学校行ってなかっただろ?」
「うん」
「香坂からいきなり電話あったから、本当はまだ終わってないんだけど、俺、お前の身内捜してんだ」
「えっ」
キュッと手を握られる
「それって…やっぱり私が施設育ちなのが嫌だから…」
「違う。もうアイツ等に音亜を侮辱させないため。本当は差別だから、気にすることないって言えばおわりなんだろうけど…」
悠雅が、腕枕をしている側の手で頭をなでる
「現実は、そう甘くない。それに、音亜がこの先俺といる時、お前、勝手に気にすんだろ?親戚を見つけてしまえば、堂々と一緒にいれると思って。今日は繚辺がそれに出てるからいないんだ」