【完】強引に、キス
「うそ…」
「本当だ。お母さん側の親族だ」
12年間、連絡もなく名もあげなかったのに…
本当に、おじいちゃん?
「あうか?」
「うん、逢いたい。逢って話したい」
私がそう言うと、悠雅は何故か顔をこわばらせる
「どうしたの?」
「…音亜、覚悟しといて。お前のじいちゃん………こっちの世界の人間だから」
こっち?
「行くか。もう繚辺に車回すように言ってあるから」
「うん」
私達は繚辺さんが運転する車が学校の近くに来ると、早退して車に乗り込んだ