【完】強引に、キス


「うそ…」


「本当だ。お母さん側の親族だ」


12年間、連絡もなく名もあげなかったのに…


本当に、おじいちゃん?


「あうか?」


「うん、逢いたい。逢って話したい」


私がそう言うと、悠雅は何故か顔をこわばらせる


「どうしたの?」


「…音亜、覚悟しといて。お前のじいちゃん………こっちの世界の人間だから」


こっち?


「行くか。もう繚辺に車回すように言ってあるから」


「うん」


私達は繚辺さんが運転する車が学校の近くに来ると、早退して車に乗り込んだ

< 206 / 247 >

この作品をシェア

pagetop