【完】強引に、キス
「櫂堂様、社長は中に」
「通せ」
「只今」
見たことのある秘書の人が、道重さんに少しビクビクしながら社長室の扉を開ける
ガチャ
「失礼するよ」
道重さんが強引に中に入り、私達も後に続いて入ると、中には3人の人物が。
「えっ、ここって!?」
悠雅が中の人物を見て、やっと理解したように声をあげる
「おお、待っとったぞ、道重。それに3人も」
「久しぶりだな、重利さん。嶺、元気だったか?」
「お久しぶりです、はいお陰様で」
つい先日、会ったばかりの重利さんが機嫌よくソファーに座ってお茶をし、横で笑顔で立つ嶺さんがいた。そして……
「秋吉さん、すまないね。急に押し寄せて」
「いっ!……いえいえっっ!!!大丈夫です!」
思いっきり引きつった笑顔の秋吉さん