【完】強引に、キス

「実はね、今日は2人に、悠雅との婚約の話で来たんだ」

「まぁっ!式はいつになさるのっ?!」


道重さんの言葉にグイグイくる先輩に、重利さんは引き気味


「その事だが、この話は無かった事にしてくれ」

「えっ!?何でっ」

「か、櫂堂さん、話がちがうぢゃ…」


先輩と秋吉さんが話しにくいついた瞬間、道重さんは前髪をかき上げて、顔は初めて見た悠雅と同じ、恐怖を与える顔に変わった


「生憎、私は権力をふりまく人間が、大の嫌いでね……。少し調べたら、秋吉さん、深里さん、あなた達は金や権力を、弱いもの虐めのために使っているようだね?」


「ヒッ!」

秋吉さんが顔を真っ青にして尻餅をつく


「最近では、力のない女の子を権力でおどして、しかも関係のない周りの人間をリストラに追いやったり、児童保護に努める良き施設を潰そうとしたんだって?」


「そ…そんなっ」

「深里さんも、学院でよくない行動を繰り広げているよね?お父さんの名前で、女の子、集団リンチしちゃ駄目だろう?」


「ッッッッ!!!!」

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