【完】強引に、キス
ある日の放課後
長谷やんに呼び出された私は職員室へ向かおうとしていた。
「好き」
…え?
声が聞こえた窓の外を見ると、女の子、たぶん先輩が誰かに告白をしていた。
私はなぜかとっさに隠れてしまう。
「付き合って。私、悠雅の為ならなんでもできるわ」
うわぁー、すんごいつくしよう。………ん?悠雅?
「ムリ。きもい。」
…ん?今の声って…まさか、
「てかお前だろ。ファンクラブとか作って女達をしめてるの」
ファンクラブときたら、やっぱり五十嵐だ………。
「そんな…っ!私は悠雅が入学してきた時からずっと見てきたの。あなたを愛してるわ」
愛してる。私はその言葉をきいて胸がチクッとした。
そしてその場から逃げるように職員室に向かう。