【完】強引に、キス

「失礼しました」


職員室から出て廊下を歩く


そうだよね…。忘れてた。


五十嵐は私だけのものじゃない。私なんかよりずっと前から五十嵐を好きな人はたくさんいる。


それに私、学校で目立つ方じゃないし、育ちも良くないし、きっと五十嵐も私なんか本気で彼女にしようなんておもってないはず。


暇つぶしなんだろうな…それか、他の女の子達を避けるための彼女“役”を頼んでるのかもしれない。


のぼせあがっちゃためだ。



私はいつものように、五十嵐の待つ屋上へと向かった。


さっきの告白…オッケーしたのかな。


彼女できたら、もうここには来ないよね…


いたら…いいな。

もしいたら、普通に接しよう。私の気持ちを悟られない様に


キィー

私はゆっくりと屋上の扉を開く


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