【完】強引に、キス
翌日。
文化祭の準備で、クラス各チームに別れて行動していた
私は各チームのお手伝い
ー制作teamー
「音亜ちゃん、こっちひとでたんない」
「五十嵐くんっ!看板係手伝って!」
ーヘアteamー
「美鈴さんっどうかな、こんなの」
「可愛いーっ!!あ、でもここもう少しカールつけたら…ほら」
「すごいっ!!じゃあさ、これもこうして…」
ーカメラteamー
「あんた達、お客さんとびっきりかわいく撮ってよね!」
「まかせとけよ」
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「ぁぁぁあ”ーっ疲れたあー」
私はゴミ出しを済ませると、後ろから悠雅が抱きついてきた
「お疲れ。あんま無理しすぎんなよ」
「あははっ、ありがとう。悠雅も、頑張ってくれてありがとう」
「別に、俺は…」
悠雅のTシャツはペンキで汚れて額には汗がでていた。
「ほっぺにまでペンキついてる」
「えっ」
「ほら取るからじっとして」
悠雅のほっぺについたペンキを落として、まだ作業があるからと教室に戻った悠雅。
なんだかんだ言って楽しんでくれてるんだよね。たぶん。