【完】強引に、キス

翌日。


文化祭の準備で、クラス各チームに別れて行動していた

私は各チームのお手伝い


ー制作teamー
「音亜ちゃん、こっちひとでたんない」

「五十嵐くんっ!看板係手伝って!」


ーヘアteamー
「美鈴さんっどうかな、こんなの」

「可愛いーっ!!あ、でもここもう少しカールつけたら…ほら」

「すごいっ!!じゃあさ、これもこうして…」

ーカメラteamー
「あんた達、お客さんとびっきりかわいく撮ってよね!」

「まかせとけよ」


   ・
   ・
   ・
   ・
   ・


「ぁぁぁあ”ーっ疲れたあー」

私はゴミ出しを済ませると、後ろから悠雅が抱きついてきた


「お疲れ。あんま無理しすぎんなよ」


「あははっ、ありがとう。悠雅も、頑張ってくれてありがとう」

「別に、俺は…」


悠雅のTシャツはペンキで汚れて額には汗がでていた。

「ほっぺにまでペンキついてる」

「えっ」

「ほら取るからじっとして」

悠雅のほっぺについたペンキを落として、まだ作業があるからと教室に戻った悠雅。

なんだかんだ言って楽しんでくれてるんだよね。たぶん。


 
< 43 / 247 >

この作品をシェア

pagetop