【完】強引に、キス


コンコン

「し、失礼しまぁーす…」

鍵あけとくからって言われたからノックだけして、部屋をあけると浴衣姿の長谷やんと悠雅がいた。

「は、えっ!?なんで香坂…え?」

長谷やんは美亜が来ること知らなかったみたいで、少しはだけた浴衣をあわてて整えた

「は、長谷やん…っ、逢いたかったよー」

美亜は長谷やんに飛びついて興奮状態。

悠雅は「こっち」と、ふすまで仕切られた奥の部屋に私をつれていく。

「おじゃまします…」

私は少し緊張していて、遠慮がちに悠雅について横に腰を下ろした。

悠雅は私を後ろから抱きしめるように腕を前に回し、顎を私の肩にのせた。

「悠雅…」

「ん?」

「あの…さ、さっき電話してた人って…」

悠雅は私のうなじにキスをしてから、強く抱きしめて話し始める。
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