【完】強引に、キス
5ヶ月前
»ファースト
「おはよー」
「あけおめ」
新学期初日。
クラス替えがない私達は、いつものように教室に入り席に着く。
「おはよう音亜」
「美亜っおはよう」
冬休みはイベントが沢山あって、クリスマス、年越し、初詣、全部美亜やクラスの子達と過ごした。
「連絡あった?」
美亜が聞いてきた“連絡”、悠雅の事。
あの遊園地の日以来、連絡も減り、イベントは全部断られた。
「うん、今日は遅れてくるって」
「……大丈夫!五十嵐くん田舎帰ってるって言ったんでしょ、信じよ!ね?」
「うん……」
遊園地の日、何かしたのかな?
でも、そうだったらジンクスなんて実行しないよね……?
帰りなんか傷つけること言ったかな?
あーーーっ、訳わかんない……。
悠雅、はやくこの目で悠雅をみたい。
2週間も悠雅に触れてないの、初めてだから……。
悠雅の体温が恋しいよ……。