【完】強引に、キス


「もしもし、」

「音亜今どこだ?」

「え、屋上にいるけど…」

そう言った瞬間

バンッッッ


扉が開き、冬なのに汗かいて息切らした悠雅が入ってきた。相変わらず…制服の着方カッコイいなぁ、なんて考えてたら悠雅は勢いよく私に飛びついてきた

「ちょっ」

「ッ音亜充電…ハァ」

この状況に美亜も驚いているみたいで、横で固まっている

「音亜…」

悠雅の顔が近づいてきたから、私は突っぱねる

「美亜いる!だめっ」

その言葉に悠雅がチラッと美亜を見て、不機嫌に「いたのか、悪いな」と言ってまた抱きついてきた

「音亜、ごめんな。この2週間逢えなくて、今日も迎えいけなくて」

悠雅からは想像できない、反省した子犬のような顔をしている

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