【完】強引に、キス

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長谷side

あーあ……今日もアイツ俺をさけてたな。


あの旅行の日は、俺としても本当に最低だったと思う。


健気に卒業までって頑張るアイツを、俺は大人の余裕なんて出せなくなるくらい好きになってて、あの日浴衣姿のアイツをみて酒の助けか、キスしようとした。


アイツの気持ちも考えねえで……。


きっとこないだの女生徒の事も誤解してんだろうな……。


あーっちきしょうっ!
頭を抱えて悩む俺。ねちっけぇな……こんな所で文化祭の日撮った写真みて

中学生男子かよ……。


そんな事考えていたら、勢いよく教室の扉を開けられた。


今日は誰も使わないはず。誰かサボリきたな。


「おい、ここは俺様が使ってんだからさぼってねーで餓鬼は授業うけ………」


そこには目にいっぱいの涙ためて頬を紅く染めた香坂がいた。

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