【完】強引に、キス
香坂は安心したようにないて抱きついてきた。
「先生……グス……私、しんじてい、の?」
「先生って……(笑)信じる気あんの?」
こいつ分かってんのかなぁ……一気に肩の力ぬけたわぁ……。
俺は香坂の頭に手をおいた。
「1人の男として、見てくれますかね、お嬢さん」
「あっ、そか……ごめ」
頭を撫でて香坂の紅く火照った顔を見ながら腹をくくる。
「香坂、俺は香坂が好きだよ。教師だから……デートしてやれねえけどそれでもいいなら、またここで逢ってくれる?」
たぶん俺、相当弱々しい顔してんだろうな……香坂からの反応が怖かった。
でもアイツはそんな俺の気持ち考えてないように、今までで見たことないようなキラキラした顔で「はいっ」なんて言うから……。