【完】強引に、キス

一方。音亜と悠雅はまだ屋上にいる。

「音亜、これクリスマスに渡せなかった奴、遅いかもだけど受け取って」

悠雅が差し出してきたのは、ベロア地で出来たボックス

言われるがままに開けると中にはネックレスが入っている。

悠雅が私の手元からネックレスを取ると後ろに回って私の首につけた。

「俺とおそろい。音亜といつでも一緒にいれる為に」

「あ、ありがとう…でも私今持ってない」

「いいよ。俺は音亜がいれば十分。な、今日…予定ある?」

後ろから抱きしめながら言う悠雅

「ないけど…」

何だかわからないけど、なぜか鼓動が速まる。久しぶりに悠雅にふれてるからかな。

そう思ったのもつかの間、悠雅の次の一言で私の鼓動はさらに速まる

「音亜をくれ」

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