【完】強引に、キス
学校につき、下駄箱まで行こうとした時、またしてもあの4人が目の前に現れる。
「悠雅、おはよう。あら、昨日は大丈夫だったの?体調でも悪くなったのかしら?」
秋吉先輩の言葉に後ろの3人がクスクスと笑う。
「ねえ悠雅、この子はやめといた方がいいと思うの。だから今すぐ私に乗り換えない?私なら色んな意味でこの子より満足させてあげられ……」
ガンッッッ
秋吉先輩が悠雅に色気を使って近づいた途端、私の手を握る力が急に強くなりその瞬間、反対の手で先輩のすぐ横にある壁を思いっきり殴った。
「先輩。人の心配してる暇あるのかよ。他の奴に聞いたよ?昨日俺がいない間に音亜を可愛がってくれたんだってね」
悠雅は笑顔で会話を続ける。
「先輩ん家、親父さんが雑誌社の社長やってて、お袋さんがサロンのオーナーなんだってな。俺の事甘く見てると、先輩その内表に顔出し出来なくなるよ……?」
先輩は悠雅のあまりの恐怖に、言葉を出すことも出来ずただ3人に支えられてその場を後にした