【完】強引に、キス
放課後、いつもの様に下校通路を悠雅と歩いていた。
嫌がらせが日に日に増えて、私の中の疑問が段々大きくなる。
「……ねぇ悠雅。聞きたいことあるんだけど」
地面から視線をあげて悠雅を見ると、真剣な目をした悠雅と視線がぶつかった。
「……俺は音亜が好き。どんなお前も俺が守るし支える。離す気はない。お前は?」
いきなりの言葉に驚いたが、話を聞き続ける。
「私も……悠雅が好き、大好き」
今思う素直な気持ちを伝えると、悠雅は「信じてる」と言い、誰かに電話をかけた。
「ついてきて。音亜に俺の事、全部知ってもらいたい」
私は悠雅に引かれるがままに歩く。