“それ”は義務です
そう。この変な女 牧野ゆりかが突拍子もないことを言うのは今に始まったことじゃない。
今までだって─────
「はんざいしましょ」
は?
「はーんーざーい」
死にたいの?
「えぇー!?両手を挙げる」
万歳だろ、馬鹿が
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「よーかいによーかい」
……
「ふとんがふっとふっとんだー」
……
「みかんがみっつみっかんだー」
……
「まだまだ親父になりきれてないんですかね…」
おまえは何を目指してるんだ。
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「私は医者なって子供たちに生物を教えるのです」
教師になれよ
「ヤですよー子供好きくないですもん」
最早かける言葉ない
「パティシエになってお菓子いっぱいプレゼントしますね」
俺、甘いのそこまで好きじゃない
「私も嫌いじゃないとは思わなくない」
日本語しゃべれ
「んじゃあ、警察になって探偵やります」
この流れでそれ言うか、
「あーでも、信用買うのは面倒ですよね」
人間として色々ダメだろ、おまえ
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「歴史を変えるためにタイムマシン作りましょ」
たまには…
「あと何年で地球はおっわるっかなー」
まともなこと言うわけなかった
「えへへーありがとうございます」
褒めてない
「私がタイムマシン作ったことは否定しないんですもんね」
これから作るんだろ
「で、未来に帰って今に来て過去変えて………あれ?」
まずは日本語を勉強しろ
「あーま、いっかー。誰かはそのうち作るでしょうから」
おまえの生きてるうちはないだろうがな
「一緒に……」
俺は生きる
「薄情者ー!!」
おまえの会話に付き合ってやってるだけ優しすぎて泣けてくるね
「……確かに。めちゃ優しいですね」
自分で自分のこと普通じゃないって認めたんだな
「普通な人間はおもしろくないでしょ」
おまえは面白いを通り越してる
「それは!!面白さに神が掛かってるってことですか」
……前向きすぎ
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