どんとしてきゅんとして



意識した方が恥ずかしくなるからやめてほしいんだけど。

いてもたってもいられなくなり、俺はくるりと向きをかえると、その子の側から離れようとした…が、、、

───バサバサ!どん!

バサバサ、は、本が落ちる音。
んで、どん!は?


「え?」

衝撃的な光景が目の前にあった。

さっきの子が目の前にいて。

俺を、本棚を背に…壁ドンしてる。


「せんぱい。わたし、ずっと…図書室であなたのこと見てました」

俺、壁ドン、全然引かないわ…。

「好き」

「どきっと、、、した?」



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