ピンクの百合の花言葉。




こんな呑気に語りを入れているが、今まさに告白の場面である。








「名波さん!俺と付き合ってください!」





『ごめんなさい!気持ちはすごく嬉しいんだけど私、彼がいるの。』





「そう…なんですね。いきなりすみませんでしてた、失礼します!」





タッタッタッタッ…








あ〜、ごめんよ、少年。
私だって心苦しいんだよー。
新しい恋に幸あれ〜。






そもそも、悠真くんが悪い。
彼は学校ではあまり一緒にいたがらない。
おかげで、私達が付き合っているという事実を知る人はまだほんの一握り。



もう、いっそ大声で叫びたーい!!


私だけじゃない。悠真くんだってあれからガラッと性格が戻り、実はイケメンだったという事実が明るみになった今、同学年からも後輩からもモテモテ。



それも私の悩みの種!



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