ピンクの百合の花言葉。




そ、それは……ごもっともです。








「ピンクの百合の花言葉って知ってる?」











ん?いきなりなんだろう、その質問。




『それはちょっとわから』









「虚栄心。」












『……きょ、きょえい?』




バカな私にはわからない言葉だ。







「自分をよく見せようとする心。
気持ちは嬉しいんだけど、とか言っちゃってさ。好きでもない男にまでよく思われたいわけ?」







え?何それ。

私はその言葉に怒りを覚えた。








『……何よ、その言い方!!そんな風に言うことないじゃない!私はね、ただなるべく傷つけないようにって思って一生懸命言葉選んでんの!それに、自分の彼女が悪く思われていいって言うの!?』










「…そこまで言ってねぇけど。」





私のまさかの反撃に驚いている。





『それに、悠真くんが一緒に帰ったりとかあんまり学校内で一緒にいたがらないからまだ皆、私達のこと知らないんだよ!私だって、悠真くんが告白されてたとかそんな噂を聞くのはもう嫌だよ!!』





私は今まで思っていたことをいっきにぶち撒けた。


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