かすみ草の恋
玄関を出てきた2人は私を見てビックリしていた。


「ミカ〜〜!!髪どうしたの??
バッサリいっちゃって!!
なんかあったの???
でも、すっごく似合ってる!!
レイジなんか固まってるよ(笑)」



とリンカが言うのでレイジの事を
首をかしげて見ると。


口に手を当てて俯いていた。


レイジ…どうしたの?


やっぱ変かな?



「…レイジ。
大丈夫かなぁ?私。」


たちまち不安になった私は
レイジの制服の裾を掴んで首を傾げた


そしたら



「……反則」



「んっ?」


「もぉ〜っ!くそっ!
ミカ、可愛すぎだろ??
反則だよ、それ。
……俺的にはあまり顔が見え……
ない方が…その…他の奴らに…
ミカの顔が………
んーー!もういいや!
ミカすんげぇ似合ってる!!
サイコーだよ!」



と言って、レイジは私の頭をクシャクシャに撫でながら言った。



レイジはやっぱ優しいねっ!



本当は私なんか全然だけど
褒めてくれた。



リンカとレイジは朝からとっても
素敵だよ!



「ふふっ(笑)
2人ともありがとう!!
でも、リンカとレイジは
もっともーーーーっと
素敵だよ!(笑)」



とニッコリ笑った。


その言葉を聞いたリンカが



「私のミカは
やっぱとびっきり美人だわ
奴ら以外にもたくさんの男たちが
ミカの魅力に気付いちゃうのは
ちょっとシャクだけど
前向きなミカは大好き」



と言って、抱きしめてくれた。



んっ?奴らってナニ??


でもいいわ。


リンカが喜んでくれた。


私はもう下を向かないからリンカは
何も心配ないから、前に進んでね!


抱き付いてきたリンカの頭を撫でて


「ありがとうリンカ。
さて、2人とも学校行こう?」


と言って私たち3人は学校へ向かった
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