守る壁ドン
「水野さん、その後、髪の調子はいかがですか?」
「えっ?」
急に話を向けられ、ついポカンとしてしまった。
「右サイドだけパーマが取れやすいと仰っていたので、どうなったかなと思って」
じっと見つめられ、私はどぎまぎした。
「だ、大丈夫です。今日も、朝、指で巻きながらブローしただけで、この時間まで持ってますし」
中谷さんはプロの表情で頷いた。
「良かった。もし、これから取れて…」
「こいつ、仕事馬鹿なんだよ!」
大声で話の腰を折ったのは、一番向こうに座っていた川田さんだ。
「仕事ばっかしてるから、元カノに私と仕事どっちが大事なの?ってキレられて、ふられちまったんだぜ~」
川田さんはコップを手にわざわざこちらまでやってきて、中谷さんにダメ出しする。
大柄な川田さんは、すらっとした中谷さんと並ぶとより一層大きく見える。
「でもぉ、そんなことを言う元カノさんも悪くないですかぁ?私は仕事を頑張る男性って素敵だと思いますよ~!」
彩が川田さんに負けじと大きな声で言った。
「いや、絶対こいつが悪いって!彼女の誕生日に残業とかありえねえだろ?」
「でも、サービス業ならお客さん優先になってしまうのも仕方ないですよね?」
おとなしい性格の真帆もフォローするが、川田さんは、違うと言い張る。
「えっ?」
急に話を向けられ、ついポカンとしてしまった。
「右サイドだけパーマが取れやすいと仰っていたので、どうなったかなと思って」
じっと見つめられ、私はどぎまぎした。
「だ、大丈夫です。今日も、朝、指で巻きながらブローしただけで、この時間まで持ってますし」
中谷さんはプロの表情で頷いた。
「良かった。もし、これから取れて…」
「こいつ、仕事馬鹿なんだよ!」
大声で話の腰を折ったのは、一番向こうに座っていた川田さんだ。
「仕事ばっかしてるから、元カノに私と仕事どっちが大事なの?ってキレられて、ふられちまったんだぜ~」
川田さんはコップを手にわざわざこちらまでやってきて、中谷さんにダメ出しする。
大柄な川田さんは、すらっとした中谷さんと並ぶとより一層大きく見える。
「でもぉ、そんなことを言う元カノさんも悪くないですかぁ?私は仕事を頑張る男性って素敵だと思いますよ~!」
彩が川田さんに負けじと大きな声で言った。
「いや、絶対こいつが悪いって!彼女の誕生日に残業とかありえねえだろ?」
「でも、サービス業ならお客さん優先になってしまうのも仕方ないですよね?」
おとなしい性格の真帆もフォローするが、川田さんは、違うと言い張る。