君と私のおはよう
奈央くん
それからは沢山の人が体験したことでしょう
私は奈央くんのお葬式に行きました
私の知らない制服を着た人たちが
私の大好きな奈央くんの名前を呼んで泣いています
あまりにも知らない人たちばかりで
もしかしたらこの人は私の大好きな奈央くんじゃないのかもしれない
奈央くんはまだ生きてるかも知らない
そんなことを思ったのもつかの間

「美結ちゃん」

聞き覚えのある声が耳に届きました
奈央くんのお父さんです

「おじさん」

「わざわざ奈央のためにここまで来てくれてありがとう」

おじさんは泣いてはいませんが目の周りは真っ赤で泣いていたのが一目瞭然です

私はしばらくおじさんといっしょに奈央くんの話をしました
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