彬へ・・・。
5分前・・エレベーターに飛び乗り、あなたに会いに行く。

ドアが開く。


彬が待っていた。

「遅くなってごめんね」
「いや、来たばっか、飯いこ」

あなたの優しさが胸を締め付ける。

今日もテーブル席はなく、座敷に座ったね。

そこで、ご飯が出てくるまで、またいつもの、たわいない話。


あ・・渡さなきゃ。

タイミングは今だ。

「彬、今日、お土産屋さん行って来たから、お土産買ってきたよ」「甘いの好きかな・・?」


「あ、俺甘いの好き!マジ嬉しい、ありがとな」


私はその言葉が嬉しい。


食事も終わり、ロビーで話しまくる。そうしたら23時くらいになっちゃって、フロントの人に注意されたっけね(笑っ)
部屋へ戻るエレベーターの中。
彬が、「あー、話たんね〜。俺の部屋綺麗だったら、続き話せんだけどな・・」


それって誘ってる?

ねぇ、ホントに嬉しい。


結局その日は各自部屋に帰った。


でも、もうわからなくなってきた。

私達の関係。


さっきのって・・
だって誘ってるよね・・

私達、結ばれるのかな。

彬。

結ばれたら、ずっと、ずっとそばにいられる?


この頃から私は確信した気持ちが強くて、電話で母親に打ち合けたんだ。
「もしうまくいけば東京へ行って彬の側にいたいと・・」

母は、「あなたが決めたことなら応援すると言ってくれた。」



私、自信ないけど、
やれるだけ、やりたい!


彬が大好きだから。

いないと生きていけないから。

だから後悔したくない。

しないように、努力しなきゃと心に決めたんだ。



彬、愛おしいよ。

だから受け入れてもらえなかったとき、どうしたらいいか、今だに考えられないんだ。


だから、受け入れて下さい。私はあなたに見合わない女だけど、思いだけは負けないから。


いない日々なんか考えられないよ・・・


彬。



そして、忘れられない最後の3日間の話へと・・

彬は忘れたかな・・
それとも私と同じようにくるしんでいる?


3月18日・・

私の思い出・・
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