彬へ・・・。
どうしようもない自分がいて・・
ただ、思うのは彬、あなたとの、これからだけ。

こんな私、愛してもらえるわけない・・

わかってるから・・
このまま進展しないように距離をとろう・・。
じゃなきゃ・・別れられない。離れられない。

明日から距離をおこう。

傷付きたくない。

私は臆病で、こんな形しか思い浮かばなかったんだ。


3日目の朝、私の心は複雑、いなければ・・いいな・・なんて思ってもないこと思ってた。結局。彬はロビーにいた。
私はどこかで期待していて・・傷付きたくない思いの中、どっぷりと彬に会いたい思いに浸っていた。
そしてまた、昨日のように彬の前の席に座り、笑顔のたえない話ばかりしてた。あなたはタバコを片手に・・話して、そんな姿も愛おしいと思うようになっていたんだ。

この日は、バスの待ち時間が長くて、彬が、「なんか飲まない?」って聞いて来て、私はココアを買おうとして、彬が「いいよ」ってボタン押して買ってくれたんだ。
さりげない優しさが胸に響く。
でもね、この日から決まり事が出来たんだ。

ジュースを買うたび、買ってくれるたび、「ココアでいいよね♪」って、そしてあなたはカルピスばっかりで・・
どちらが買っても、いつも決まってた。

なんだかお互いを少しわかっている。
ジュースなんかで、わかるか?!って思うけど、その決まり事は、この幸せな日々中ずっと続いて、私には十分な幸せ。

昨日は、もう深入りしないって決めたのに・・

こんなに早く彬の誘惑に負けてしまった私はやっぱりバカなんだろうなぁ・・

でも、バカでいいと思っちゃうんだ。

あなたの側にいられるのなら・・

もう傷付いても、側にいたくなった。

いない日々の方が、今の私には辛い。


思い知らされた。


私、本気だ。


その笑顔の側で、ずっと笑っていたい。
ううん・・いさせてください。
心の中で、こっそり祈ったんだ・・。

ずっと、愛していたい。だから側にいさせてください・・神様。


神なんていないんだろうけど、神にでもすがりたい程の思いだったんだ。


彬が愛しい。
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