彬へ・・・。
彬に対して私は思っちゃいけない感情を・・

だって、釣り合うわけないじゃない。

ただ寂しいから。
遊びなんだよ。

私は自分にボーダーラインを引いた。
傷付くのが怖くて・・

でも、この日だけじゃなかった。彬と食事した時に聞いたの。
「今日、告られたんだ」
・・・私は、言葉を失いそうになった・・
でも、すぐに「断ったんだけどね」って言われてすごく嬉しかった。

その時、言ってた事が、ずっと気掛かりだった。


「俺の事、何も知らないくせにな・・って思ったから、断った」


え・・じゃあ私は・・?


あなたのこと、全部じゃないけど、その人より知ってる、話してくれる、ねぇ・・・

私の存在は・・?


あなたにとって必要とされてますか?


私ならあなたの事知ってる、なら、付き合えるの・・?


私には心を開いてる・・


それって、私には少し気持ちがあるって、思っていいの?


ねぇ、あの時、私が思った事は、私の思い過ごしなの・・?


この日から、彬に対しての思いが強くなったんだ。少しの可能性が見えた気がしたから・・。


やっぱり私は単純なんだな・・なんて思いながら彬を愛し続けた。


大好きで大好きでたまらない。


あぁ

なんで、こんなに愛おしいのに、私は・・
最後まで、あなたを愛さなかったの・・・

悔やんでも、悔やんでもどうにもならない思いだけ。

そうだ。覚えてる?
私が筆記試験の日に、あなたには会えなくて、
でも私は1点差で落ちてしまって次の日に繰り越して、無事受かったの。でも1日帰るのが変更になって、その時に、私とあなたは同じ授業を受けれるようになって、私はどれだけ嬉しかったか、わかる・・?

私は友達もできて、前の方の席に座っていて、あなたは友達と後ろに座っていて、授業中、気になって後ろを見たら、あなたの眼鏡姿に遊びで七三分けの姿してて、すごく愛おしくなったんだ。

休憩時間、友達がトイレに行って、一人で席に座ってたら彬が話しかけて来て、「今日何時に終わる?俺もうすぐ帰るんだー」って、報告・・
「私は今日遅いんだぁ」って話して、「じゃあパチンコでも行くか」って席に戻った。
これって誘ってくれたの?
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