おまけの一個
おまけの一個
控え室に入ると、お弁当を掻き込んでいた大輔君が
「棗さんも本当に気苦労が耐えませんね」
って。
えっと…何の話し?
お茶を渡して
「ふぅ~美味い。ごちそうさま。じゃあ礼音さんと代わりますね」
立ち上がり店に出ようとするのを
「大輔君、私が気苦労が耐えないって?」
「あぁ、礼音さんがモテるってことですよ。髪をしてもらいにきてるのか礼音さん目当てにきてるのか」
あ~そういうこと。
今朝も礼音目当てのお客様が来ていた。
「確かに。何故かモテるよね、アイツは」
「棗さん、客観的ですね。ヤキモチ妬かないんですか?」
ヤキモチですか。
「そりゃ礼音が誘ったりOKしたら別だけど…お客様だしね」
「お客様は神様ですか?」
「ハハハ…まあね」
< 1 / 9 >