本当に好きな人【企画作品:完結】
初めて経験する激しいキス。
大好きな志龍さんから与えられるキス。
壁に押さえつけられたまま
崩れそうになる私の足の間に
彼の膝が割り込まれて支えられたまま
息を吐く余裕もないくらいのキスに
貪られる唇に眩暈がしそうだった。
やがて唇が離れると
『…馬鹿、美華奈。』
と、志龍さんは軽く息を吐くと
ボーッとなった私の額に
自分の額を押し付けた。
『……いいか、良く聞けよ。
俺がモデルを辞めたのも
前の事務所を辞めたのも
NAMIKAのマネージャーになったのも
…俺が美華奈を
堪らなく愛してしまったからだよ。』
と、再び触れるだけのキスを
唇に落とした。
「……愛して…しまった?
う…そ…でしょ?」
突然の彼からの告白に私の思考回路は
いつの間にか止まってしまいそうだった。