Another Bible
5.新しい敵
ゼルエルに出会って1ヶ月経った。
聖人は冬休みに入った。受験勉強をがんばらなくてはいけない時期になってしまった。
塾も冬期講習に入る。
ゼルエルに初めて出会った時は、半信半疑で、自分は夢を見ているとか、
実は病気で頭がおかしくなってしまったとか、そんなことばかり考えていた。
でも今はずっと一緒に居るし、いろいろなアドバイスもくれる。
こたつでみかんを食べながら、聖人はゼルエルに問いかけた。
聖人「なあ、そういえば清美ちゃん以来、敵って現れないね。」
ゼルエル「はい、あの「人形」は、作るのにものすごく時間がかかるんですよ。
直接手を出せるなら、とっくに人間は全滅してますよ。
でも「人形」を使わざるを得ない。」
聖人「どのぐらいの数?」
ゼルエル「正確な数は分りませんが、割合で言うなら日本で都道府県に一人ずつぐらい
の数がいると思われます。」
聖人「へえ、そうなんだ。じゃあ他の県の敵は誰が倒すの?」
ゼルエル「なに言ってるんですか。聖人ですよ。」
聖人「ええ!!!」
聖人は大声をだして驚く。
ゼルエル「そうです。選ばれる人間が少ないので、仕方ありません。」
聖人「じょ、冗談だろ?受験生だぜ?俺は。
こんな大事な時期に戦えるかよ。しかも前回はたまたま大した傷負わなかったけど、
次はそうも行かないかもしれないんだぞ!?」
ゼルエル「そうですね。しかし今は貴方しか居ません。」
聖人「無茶いうなよ・・。」
聖人は少し下を向いて言った。
ゼルエル「とにかく、今は次の戦いのために備えなさい。
受験の事は心配要りません。」
聖人「心配要らないって言ったって・・」
ゼルエル「宇宙の創造を手がけてきたのですよ。私たちは。」
聖人「特別そういう事には首突っ込まないだろ?」
ゼルエル「まあ物事を奇跡で変えてしまうことは良くありませんが、
貴方のもともとの力を引き出すことは問題ありません。」
聖人「頭がよくなる?とか?」
ゼルエル「任せておきなさい。」
釈然としない様子だったが、とりあえずこの場は納得した聖人だった。
聖人は冬休みに入った。受験勉強をがんばらなくてはいけない時期になってしまった。
塾も冬期講習に入る。
ゼルエルに初めて出会った時は、半信半疑で、自分は夢を見ているとか、
実は病気で頭がおかしくなってしまったとか、そんなことばかり考えていた。
でも今はずっと一緒に居るし、いろいろなアドバイスもくれる。
こたつでみかんを食べながら、聖人はゼルエルに問いかけた。
聖人「なあ、そういえば清美ちゃん以来、敵って現れないね。」
ゼルエル「はい、あの「人形」は、作るのにものすごく時間がかかるんですよ。
直接手を出せるなら、とっくに人間は全滅してますよ。
でも「人形」を使わざるを得ない。」
聖人「どのぐらいの数?」
ゼルエル「正確な数は分りませんが、割合で言うなら日本で都道府県に一人ずつぐらい
の数がいると思われます。」
聖人「へえ、そうなんだ。じゃあ他の県の敵は誰が倒すの?」
ゼルエル「なに言ってるんですか。聖人ですよ。」
聖人「ええ!!!」
聖人は大声をだして驚く。
ゼルエル「そうです。選ばれる人間が少ないので、仕方ありません。」
聖人「じょ、冗談だろ?受験生だぜ?俺は。
こんな大事な時期に戦えるかよ。しかも前回はたまたま大した傷負わなかったけど、
次はそうも行かないかもしれないんだぞ!?」
ゼルエル「そうですね。しかし今は貴方しか居ません。」
聖人「無茶いうなよ・・。」
聖人は少し下を向いて言った。
ゼルエル「とにかく、今は次の戦いのために備えなさい。
受験の事は心配要りません。」
聖人「心配要らないって言ったって・・」
ゼルエル「宇宙の創造を手がけてきたのですよ。私たちは。」
聖人「特別そういう事には首突っ込まないだろ?」
ゼルエル「まあ物事を奇跡で変えてしまうことは良くありませんが、
貴方のもともとの力を引き出すことは問題ありません。」
聖人「頭がよくなる?とか?」
ゼルエル「任せておきなさい。」
釈然としない様子だったが、とりあえずこの場は納得した聖人だった。