女子に壁ドンされた僕。
ガラガラ…
「先生ー。派手に足、擦り剥いちゃって………。」
『…いないみたいだね。』
「もう!じゃあ、私やるから!あんた、そこ座って!いや、その前に一旦その足洗ってこい!」
『大丈夫だよ!僕、自分で出来るから!玲緒奈ちゃんは、授業に戻っていいよ!ほら、玲緒奈ちゃんいないと皆困るし!』
「いいから!何のための保健委員だと思ってんの!大丈夫よ、私1人ぐらいで変わんないから!それより早く!足洗う!」
『…う、うん。』
僕は言われるがまま、足を洗ってから椅子に座る。
「うわぁー!痛そっ!!」
まじまじと傷口を見て、顔をしかめる。
『いーーーーーーーーっ!』
「だだだ、大丈夫!?ちょっと待って、ごめんね!もうちょっとだから!」
焦っている姿がなんだかいつも以上に可愛らしい。
「ふー!できたー!これでよし!!」
ペシッ
玲緒奈ちゃんは、今治療を終えたばかりの傷口を軽く叩いた。
『いって!!』
「あ、ごめん!つい(笑)」