女子に壁ドンされた僕。
女子に壁ドンされるとき。
『玲緒奈ちゃん、ありがとう!
やっぱさ、玲緒奈ちゃんって女子力高いよね!言葉はちょっと乱暴だけど(笑)
さっきの焦ってる姿とか可愛かったな!
もっと普段もそうゆうところ見せてけば、絶対モテるのに!』
まぁ、本当はモテて欲しくはないけど。
でも、玲緒奈ちゃんの良いところはもっとたくさんの人に伝わった方がいい。
『もう、行かないとね!行こう、玲緒奈ちゃん!』
僕は入り口へと歩き出した。
そして、ドアに手をかけたその時
バンッ
『れ、玲緒奈ちゃん?』
玲緒奈ちゃんは僕の横に手をついたまま、俯いている。
「何で!何でそうやっていつも優しいの!名前をちゃん付けするの!私のこと女の子扱いするの!何で……何で……何で私がそれにドキドキしてることに気づかないのよ!あんた意外のやつにモテたって嬉しくない!!」
玲緒奈ちゃんは泣いている。
玲緒奈ちゃん。泣かせてごめんね。
でも、すごく愛しい。