甘々いじわる彼氏のヒミツ!?


「ねぇ、杏ちゃん聞いてる……?」


あたしの異変に気付いていない先輩は、なおも声をかけてくる。


その声にほんの少しの苛立ちを感じる。


だけど、声が出せない。


先輩に気を遣う余裕すらない。


たまらずにペースを落とし、その場に立ち止ると先輩は驚いたように振り返った。
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