甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「杏ちゃん、大丈夫?具合悪くなったんなら早く言ってくれればよかったのに。俺が保健室に連れて行ってあげるよ」


「あっ……全然大丈夫です」


心配そうな表情を浮かべる先輩にそう返すと、隣にいた遥斗が先輩を睨んだ。


「なにを今更『心配してます』みたいな顔してんの?」


「……は?」


「杏が走りながらフラフラしてんのに気付いてた?アンタが自分のペースで走ってたってことは、杏は無理してるに決まってんじゃん。足の幅が男と女じゃ違いすぎるだろ」


「何が言いたいわけ?つーか、お前一年だろ?言葉に気をつけろよ」


遥斗の態度に及川先輩の言葉に怒りがこもる。


一触即発の遥斗と及川先輩。
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