甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「遥斗、もうやめて」


肩に回った遥斗の手をそっとどける。


「支えてくれてありがとう。だけど、もう大丈夫だから」


「何それ」


不満そうな遥斗の顔。


「もういいから。お願いだから、あたしに構わないで」


何とか必死に閉じ込めてきた遥斗への想いが溢れてしまいそうになる。


遥斗に体を支えてもらったのは嬉しい。


あたしの体調に気を遣ってくれたのも嬉しい。


だけど、気持ちがあたしにないのなら、優しくなんてしないで。


遥斗に好きな人がいることを忘れて、期待してしまいそうになるから。
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