甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「これでもう上履きを投げつけられることもないね」
「う、うん……。まぁ、確かにね」
「あー、スッキリした。これで、堂々と付き合える」
「そ、そうだね……」
ニッと笑った遥斗にあたしは苦笑いを浮かべる。
遥斗の裏の顔のパワーは絶大だった。
この日を境に、あたしは上履きを投げつけられることも廊下で陰口を叩かれることもなくなった。
だけど、遥斗の裏の顔を知った一部のファンは更に遥斗への熱を高めていったらしい。
『甘いマスクなのにドs』
というギャップ萌えした彼女たちに慕われて遥斗は心底嫌がっていた。