甘々いじわる彼氏のヒミツ!?

「や、ヤバいよ!!ここにいたら、死んじゃう!!」


「いや、ここは安全だよ。避雷針に雷が落ちても、それがアース線を伝わって地面に……――」


何やら避雷針の説明をし始める遥斗。


だけど、あたしにはそんな説明を聞いている余裕は一切ない。


「ど、どうしよう……。ここから出た方がいいよね?」


「だから……――」


次の瞬間、ものすごい音と同時に昇降口の照明がパッと切れた。


「きゃぁぁぁぁーーー!!!」


「最悪。停電かよ」


慌てふためくあたしの声が昇降口に響き渡る。
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