甘々いじわる彼氏のヒミツ!?
「何かちっちゃいね」


「なにが!?」


「杏の体。ギュッて抱きしめたら、壊れちゃいそう」


「それぐらいじゃ、壊れないから。いろんなところにたくさんのお肉がついてるもん」


「ふぅん。じゃあ、壊してもいい?」


「……だ、ダメ。痛そうだから!!」


あたしの心臓のドキドキが遥斗の腕を届いていたらどうしよう。


恥ずかしさが全身にこみあげてきて、顔が真っ赤になる。


「何だそれ」


挑発的な口調。遥斗は今、暗闇の中で意地悪な笑みを浮かべているに違いない。


その笑みはとびっきりカッコよくて、あたしを……ううん、女の子たちを惑わせる。
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