好きな人はニセ彼女。
「……友達?」
『うんっ!中学のときの同じクラスの人!』
あー……、中学の友達ね。
だからこのテンションなんだ。
『よろしく、夏目』
「あ、よろしくって……風斗じゃん」
『なんだよ、知らなかったのかよ。俺が学級委員だってこと』
ケラケラと笑う彼は一年の頃、同じクラスだった飯田風斗だった。
なんだ、風斗は知ってたのか。オレが学級委員やってるってこと。
『良かったーっ、知ってる人でー!』
「だよね、だよね!!良かったよ、凛歌で!」
オレと風斗が話している間も、城田さんはその人と楽しそうに話してる。