好きな人はニセ彼女。



『…………………いる?』




__教室の前の方で、他クラスの男子が女子に何か話しかけていた。


呼び出しか、それとも教科書でも借りに来たのか……。



(まぁ、オレには関係ないし……)





そう思ってまた、目線を和樹に戻した。




『………足、筋肉痛』 


「お疲れ、」



そりゃ、あんだけ活躍したんだから。

そう言えば少し嬉しそうに笑った。



「たすき、似合ってたし」


『よっしゃ!』





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