好きな人はニセ彼女。
#17ホンモノ。
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このことをすぐにオレは、和樹に伝えた。
和樹は『おー!良かったじゃん!』なんて自分のことのように喜んでくれた。
電話から聞こえるあいつの声が大きすぎて、耳が痛くなるかと思ったけど。
「ニセモノ、だったのにな……」
そもそもは城田さんのあの、ボケた発言がなければ始まりさえもしなかった。
この前聞いたらあれは、勘違いからだったらしいし。
……本当、城田さんらしいよね。
クスッと笑うと、スマホのバイブがなった。
……電話、かな。