好きな人はニセ彼女。
♯4告白現場。
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あれから二週間。
クラスにも城田さんにもだんだん慣れてきて、
いつもより騒がしい毎日を送ってる。
『おはよ、夏目くん』
「ん、おはよ」
朝は必ず、城田さんからの挨拶に
少しだけ笑って返せるようになってきた。
オレが笑うと、城田さんも嬉しそうに笑うから
それが習慣になっていく。
しかも今日は、雲一つない真っ青な空だ。
悪いことなんて、ない気がする。
『おっはよー、夏目ーー』
「おはよ、」
『お、夏目、いつもより機嫌良さそうだな。
なんで?』