キミノ、テ。
ピピピ、ピピピ。。
目覚ましの音で目が覚める。
またつまらない一日が始まるのだと思うと、日下はうんざりした。
埃一つないフローリングの部屋をでて、洗面所へと向かう。
まだ寝ぼけている顔に、冷たい水を浴び、
元々癖毛な髪の毛の寝癖を、丁寧に直しながら歯を磨く。
リビングに戻り、テレビのスイッチを入れると、
毎朝お馴染みのお天気姉さんが顔を出す。
火をかけお湯を沸かし、熱いコーヒーを飲むのが日下の日課だ。
ちゃんと見ているわけではないけれど、
ぼーっとテレビを少し眺め、日下は自分に声をかける。
「さて、今日も頑張るか。」