あめあがり 【超短篇】
それから夏休みが終わっても
私は毎日公園に行ってひとり
ラジオ体操をやっていた。
そしたら
「俺もやるよ」
そう言って煌くんも一緒にやってくれた。
「ひとりじゃ可哀想だからな」
「ありがとう煌くん」
あまり接点のなかった煌くんとも
少しだけど仲良くなれた気がした。
「ほら心実!煌くんも!まじめにやらないとハンコ押してあげないわよ」
「ええ〜」
「おばさん冗談やめてよ!」
「煌くん…おばさんじゃなくてお姉さんよ??」
それに続きママも。
そして町の美人No. 1とも言われる
ママが参加するようになってから。
たくさんの人が
ラジオ体操をやりに
公園に集まるようになっていた。