オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ


今………何て言った?

京夜様が待ってるって………?


脳内に疑問符が蠢いていると、

カチャッと音と共に愛しい人の姿が。


すると、


「お前ら、モノには言い方ってもんがあるだろうがッ!ったく、もう少し脳ミソ使えっ!」


スッと現れた彼はすぐさま私の手をギュッと掴み、

使用人2人に暴言を吐く。

だけど、言われてる2人は相変わらず飄々としていて

京夜様に向い、綺麗なお辞儀をした。


「希和、行くぞ」

「えっ?」

「天宮の相手は俺じゃない」

「はっ?」

「いいから来いっ!」


少し強引に手を引かれ、会場内へと促された。



婚約披露パーティーの会場は

記者会見とパーティーの双方が執り行われるようで

1段高く盛られた場所に2人の姿があった。


凪彩さんと―――――三浦さんの姿が。


今は写真撮影をしてるようで……。


「凪彩さん、こちらにお願いします!」

「こちらにもお願いしますっ!!」


カメラマンの声に応えるように笑顔を向ける2人。

そんな2人を眺めていると、

握る手にギュッと力が込められた。


そして――――、


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