オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ
6 七色のジェラシー
希和side
天宮凪彩さんと三浦さんの婚約パーティーから1週間。
私は平穏な日々を取り戻し、
大好きな京夜様と、彼のマンションで過ごしている。
以前は“護衛兼お世話役”として過ごしていたが、
今はそれプラス“婚約者”として生活をスタートさせ、
世間では『同棲』と言われる甘い時間を過ごしている………?
元々、女性に対して距離を取っていた彼だから
私に対してどう振る舞っていいのか分からないみたいで、
時々不可解な行動をする……彼。
まぁ、今まで女遊びをして来なかったのだから
逆を言えば新鮮で、女の私からしたら嬉しい限り。
そんな初々しさもありながら、
大好きな人と24時間一緒にいられる事に倖せを感じている。
日曜日の今日は仕事が休みという事もあり、
いつもより少し遅めに朝食を用意した。
そして、彼に声を掛けるべく部屋の前まで来た私は……。
――――コンコンッ
「京夜様、朝食の準備が整いました」
………ん?
返事が無い。
もしかして、まだ寝てるのかしら?
もう一度軽くドアをノックし、
それでも返答が無い為、ドアを開けると―――――、