オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ
ショッピングモール内のレストラン街。
少し早めのお昼時という事もあり、まだ差ほど混んではいない。
「京夜様、あそこでもいいですか?」
「ん」
私の食べたいモノにしようと言って下さった彼の優しさに甘えて、
私はピザ専門店をチョイス。
久々にピザが食べたいというのもあったけど、
彼に美味しいピザを作ってあげたいというのが本当の目的。
だから、どんなバリエーションがあるのか
自分の目と舌で確かめたかったのだ。
それと、彼の好みも知りたいっていうのもある。
普段、彼との食事は洗練されたお店か、敷居の高いお店ばかりだし。
こうして気軽にレストランのように立ち寄れるお店に入った事がない。
だからというのもあると思う。
向かい合うように座る彼が別人に見えるの。
何ていうのかな………物凄く柔らかいオーラを纏っていうるように。
「希和、決まったか?」
「えっ?あ、すみません!今すぐ決めます!!」
「フッ、慌てなくていい。別に急かしたつもりじゃないから、ゆっくり選べ」
「っ………はい////」