オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ
なっ、何コレ……!!
リビングやダイニングだなんて比じゃないよ!!
シンクの中には使った食器類が山積みだし、
ダストボックスの中は勿論の事、
その手前にも溢れんばかりのゴミの山。
お弁当の空容器やペットボトル、
新聞紙にビールの空き缶に至るまで、
ありとあらゆるゴミが分別すらされず山積み。
………最高級のマンションがゴミ屋敷??
はあぁぁぁ~~。
無意識に溜息が零れ出した。
彼は超が付くほどのお坊ちゃま。
ゴミの分別どころか、ゴミを出す場所すら知らないだろう。
お金は腐るほどあるから、
食べるものには困らないだろうけど。
でもこんな暴飲暴食の日常じゃ、身体を壊すに決まってる!!
もう、何なのッ?!!
私は無意識に愚痴を零しながら冷凍庫を漁り始めた。
以前に余った食材を保存しておいて良かったよ。
さすがに、京夜様も冷凍庫の食材を
どうこうしようなんて考えないだろうからね。
運良く1食分のオムライスの材料が揃った。
手早くレンジで解凍して、サッとオムライスを作る。
私は彼が買って来たお弁当を食べればいいよね?