オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ
どうしていいのか解らず硬直していると、
優しい手つきで髪を撫で、
そしてその手は彼から贈られたピンへと辿り着いた。
彼からの褒め言葉。
お世辞だとしても凄く嬉しい。
好きな人が気付いてくれた、
ただそれだけで胸の奥がキュンと疼いた。
温かい空気が私達を包み込む。
その心地良さに自然と頬が緩み始めた。
すると、
「踏み込まれたくなかったんだ」
「へ?」
「………想い出がいっぱい詰まったこの部屋に」
「……えッ?!////」
「それに、俺を理解出来るのは、お前くらいしかいないだろ」
「ッ?!/////////」
彼が発した言葉。
それは、私以外をこの部屋に入れたくなかったって聞こえるんですけど?
………そうなんですか?!
これって、自惚れてもいいって事だよね?
そうだよね??
ますます顔が熱を帯びてゆく。
咄嗟に見つめてしまった私の瞳を
逃がすもんかと迫る彼の熱い視線。
身体の芯から溶けてしまうほど熱く、そして艶気がある。
そんな瞳に惹き込まれていると………。