オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ
「希和」
「…………はい」
「俺の事、好きか?」
「ふぇっ?!/////」
「好きか?」
なななな、なっ、何?! その質問!!
『好きか?』って、今聞く事??
ついさっき、玄関前で大告白しましたよね?
それをもうお忘れですか??
混乱する頭で質問の意図を探ってはみるが、
パニック状態の脳では考える事さえ難しい。
声色は『魔王』では無かった。
という事は、王子的京夜様という事で……。
私の本心を聞きたがってる?
それって、念押しって事??
どうにもこうにも、京夜様の胸中は分かり辛い。
というより、恋愛ってそういうものなのかもしれない。
脳内では物凄いスピードで答えを導き出していると、
ふわりとひんやりした手が自分の手に重なった。
きっと今が、彼の気持ちに応える時なのかもしれない。
「す………好きですよ、言葉に出来ないくらい。私以外の女の人が、半径2m以内に近づいて欲しくないくらい………だ、大好きですッ/////」
「………そうか」
「んッ////」
破顔した京夜様は、長い腕で再び私を抱き締めた。